砂の器〈上〉 (新潮文庫)

砂の器〈下〉 (新潮文庫)

ミステリーとサスペンスの違いは何か?

ミステリーとは犯罪もしくはその可能性を匂わせる謎をめぐる捜査と推理の物語。

サスペンスはミステリーに含まれ、窮地や危機に陥った主人公に読者・観客が感情を移入してハラハラ・ドキドキするタイプのものを指す。

と、作家の有栖川有栖さんが日本経済新聞(2016年1月31日)に書かれていた。

 

日本の推理小説の中で傑作と言われる作品の一つに松本清張『砂の器』が挙げられるのではないだろうか。

舞台背景は昭和30年代中頃から始まる高度経済成長期

〝ヌーボー・グループ〟という新進気鋭の若手文化人グループの一人である作曲家の和賀英良

宮沢 賢治『雨ニモマケズ』のような生き方をしてきた三木謙一

方言(出雲弁)が事件を解く鍵となり

今西栄太郎刑事の地道な捜査がじりじりと犯人を追いつめていく。

刑事目線で展開する物語は、親近感のわく情景描写で読みやすく、ラストシーンのカタルシスが堪らない。

映画化、TVドラマ化された作品も評価が高いが、やはり原作が一番おもしろかった。

 

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